「銀河鉄道の夜」2022
2022/02/02 (水) ~ 2022/02/06 (日)
@サブテレニアン
「銀河鉄道の夜」は、2018年に好評だった作品の再演。宮沢賢治を主題にした2022年の「M/Mフェスティバル」に参加するため、大幅に改訂して少人数精鋭にて上演されました。
配役・出演:
男1 政井卓実
彼女 日野あかり
ジョバンニ 大畑麻衣子
カンパネルラ 日野あかり
姉 小林なほこ
母 小林なほこ
旅人1 宮田みや
旅人2 加藤彩
青年 宮田みや
女の子 加藤彩
男の子(人形にて)加藤彩
車掌の声 粟田崇
影法師/牛乳屋 アンサンブル
最後の影法師 小林なほこ
先生 政井卓実
生徒たち アンサンブル
原作: 宮沢賢治
脚本: 長堀博士
演出: 長堀博士
音響/音楽: 齋藤瑠美子
音響操作: 粟田崇
舞台監督/照明/美術: 長堀博士
舞監助手/照明: 大根田真人
チラシデザイン: 小田善久
受付制作: 市川未来
料金: 前売/当日¥3200-/学生¥2200-
解説:
楽園王公演にて、長堀博士が演劇作品として描く「銀河鉄道の夜」は、銀河鉄道が実在したのでは?という大胆な想像から話が進んでいく。宮沢賢治が「銀河鉄道の夜」を書く切っ掛けとなったのは、若くして亡くなった最愛の妹・トシの影響が大きいだろう。賢治は、トシが亡くなった後、実際に鉄道の旅に出ている。そこで、この旅の先で、妹と会うことがあるのではないか?そんな思いを抱き、そのことが「銀河鉄道の夜」や詩集「春と修羅」に結実しているのは有名な話だ。また、私たちが勘違いしがちなこととして、銀河鉄道というものが、銀河をまるで宇宙船のように飛んでいる、という思い込みがあると考えた。漫画やアニメの影響は(そちらも名作であるので)大きい。だが、賢治が実際に書いた文章を読めば分かるが、作中に出てくる銀河鉄道とは地面の線路を走り、空を飛んでいるわけでは決してない。アメリカなど遠くまで行くものの、つまりは、地続きの話であるのだ。それらのことを総合すると、賢治が妹が亡くなった後に旅をした「岩手軽便鉄道」の旅こそが、「銀河鉄道の夜」の旅そのものであったのではないか? そのような思いを得て、楽園王の銀河の旅が始まって行く。空を飛んでしまわない、地続きの、私たち自身の物語としての「銀河鉄道の夜」。
こりっち情報ページ https://stage.corich.jp/stage/116538